ARTIST

ウィーン・ヨハン・シュトラウス・ヴィルトゥオーゾ(管弦楽) Johann Strauss Virtuosi, Vienna (Orchestra)

ウィーン・ヨハン・シュトラウス・ヴィルトゥオーゾは、1997年に設立された国際的に名高いウィーン・シェーンブルン宮殿オーケストラのソリストたちからなるアンサンブル。高い音楽的水準に加え、統一されたサウンド、喜びあふれる舞台、非の打ちどころのない音楽を表現することで、帝都ウィーンの魅惑的な時代を音楽で伝える、他のアンサンブルとは異なる魅力を持つ存在である。オーケストラと同じようかつてのオーストリア=ハンガリー帝国の夏の離宮、シェーンブルン宮殿で定期的に演奏しているほか、世界各地でコンサート・ツアーを行っている。ウィーン・ヨハン・シュトラウス・ヴィルトゥオーゾは、演奏する作品のウィーン流の解釈に大きな重点を置いている。モーツァルト等のウィーン古典派の作曲家の作品、ウインナ・ワルツやウィーンのオペレッタ等の音楽を、微妙かつ独特のタッチとウィーン流の語法で、常に「ウィーン」の音楽を表現することでは他の追随を許さない。

ヴィニシウス・カッター(指揮) Vinicius Kattah (conductor)

ブラジル生まれ、2009年からウィーンを拠点に活動をしている。権威あるオペラ指揮者コンクールで優勝し、北米・南米からヨーロッパ、アフリカから中東、日本、中国など多くの国々で活躍している。スロヴァキアの第2の都市、コシツェ国立歌劇場ではモーツァルトの「魔笛」、ヴェルディ「オテロ」と「椿姫」、ベートーヴェン「フィデリオ」やマスネの「ウェルテル」などの名作オペラの指揮で高い評価を得ているほか、ソプラノの名花アンナ・ネトレプコが出演した「オーストリ・フォー・ライフ」コンサートで共演し素晴らしいパフォーマンスで聴衆を魅了している。またBBCのドキュメンタリー番組では、2005年イギリス生まれの天才的作曲家・ヴァイオリニスト・指揮者であるアルマ・ドイチャーが作曲したオペラ「シンデレラ」の世界初演を披露した。

ジェニファー・ラリー(ソプラノ) Jenifer Lary (soprano)

リリック・コロラトゥーラ・ソプラノのジェニファー・ラリーは、すでにオペラ作品で主役を数多く演じています。またオペレッタのコンクールでも数々の賞を受賞しています。オーストリアのチロルとイスラエルにルーツを持ち、13歳でオーストリア第2の都市リンツの大学で学び、学士号を取得した後、ウィーン音楽演劇大学で研鑽を積んだ。ウィーン・フォルクスオーパー、ブレゲンツ音楽祭、リンツ音楽劇場、マイニンガー州立劇場などに出演しています。ジェニファーは、2016 年からシェーンブルン宮殿オーケストラの定期ソリストを務めている。

タカーチ弦楽四重奏団(管弦楽) Takács Quartet, string quartet (Orchestra)

1975年にブタペストのフランツ・リスト音楽院で結成され、エヴィアン及びポーツマス(現ロンドン)国際弦楽四重奏コンクールで優勝し注目を集めた。アメリカ、コロラド大学で後進の指導に携わる傍ら、ヨーロッパ、北米、アジアなど世界各地で年間約80回の公演を行っている。室内楽の指導にも力を注いでおり、アスペン音楽祭やサンタバーバラのミュージック・アカデミーにて指導にあたっている。数々の録音が賞を受賞しており、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲集は2005年BBCミュージック・マガジンのディスク・オブ・ザ・イヤー、室内楽賞に選ばれ、グラモフォン・アワードや日本のレコード・アカデミー賞も受賞。デッカ・レーベルに数多くの作品を録音。2001年ハンガリー共和国より騎士十字勲章を受章。2012年にはハイフェッツやバーンスタインといった錚々たる音楽家と並び、弦楽四重奏団としては唯一グラモフォンへの殿堂入りを果たした。

 

ローズ・ストリング・アンサンブル(弦楽アンサンブル) Rose String Ensemble

日本が世界の誇る弦楽四重奏団、東京クワルテットの設立(1969年)メンバーで第1ヴァイオリンを12年つとめたヴァイオリニストで指揮者でもある原田幸一郎の門下生を中心に、いしかわミュージックアカデミーの卒業メンバーでソリストやオーケストラのコンサートマスターなどからなる特別アンサンブル。弦楽器・室内楽・オーケストラを知り尽くした原田の棒のもと、練り上げられた弦楽器の究極のアンサンブルが高く評価されている。

メンバー:

林悠介(コンサートマスター)、﨑谷直人、南紫音、周防亮介、篠原悠那、高橋宗芳、上敷領藍子、入江真歩、尾脇眞子、中川紗優梨(ヴァイオリン)/福田悠一郎、古市紗羅、有賀叶(ヴィオラ)/菅井瑛斗、島宗楽、原田佳也(チェロ)岡本潤(コントラバス)

原田幸一郎

    

林悠介     﨑谷直人    南紫音      周防亮介     篠原悠那

原田幸一郎(指揮) Koichiro Harada (conductor)

桐朋学園で学び、ジュリアード音楽院にてP.マカノヴィッキー、D.ディレイ、I.ガラミアンの各氏に師事。1969年に東京クヮルテットを結成、ミュンヘン国際コンクールで優勝し12年間第1ヴァイオリンをつとめた。エリザベート王妃、ロン=ティボー、ミュンヘン、ハノーファー等、数多くの国際コンクールの審査員を務めている。また、いしかわミュージックアカデミー等、教育活動にも力を注いでいる。指揮者としては、1988年に新日本フィルでデビュー以来、指揮活動にも意欲的に取り組んでいる。大阪フィル、読売日響、札響、京都市響など日本各地のオーケストラを指揮し、いずれも好評を博している。現在、桐朋学園大学特命教授、東京音楽大学特任教授。また、マンハッタン音楽院のファカルティーとしても後進の指導にあたっている。いしかわミュージックアカデミー音楽監督。

林悠介(ヴァイオリン) Yusuke Hayashi (violin)

桐朋高等学校音楽科を首席で卒業後、ウィーン国立音楽大学、同修士課程を最優秀で修了。原田幸一郎、ドーラ・シュヴァルツベルクの各氏に師事。ブレシア国際コンクール、ルイス・シガール国際音楽コンクールで優勝、ニールセン国際コンクールやハノーファー国際コンクールに入賞するなど受賞歴多数。ドイツでは、NRW州立ノイエ・フィルの第1コンサートマスター、ハノーファー北ドイツ放送フィルの副コンサートマスター、ヴッパータール交響楽団の第1コンサートマスターを務めた。2021年、読売日本交響楽団コンサートマスターに就任。2002年IMA音楽賞受賞。

 

﨑谷直人(ヴァイオリン) Naoto Sakiya (violin)

ノボシビルスク国際コンクール1 位、メニューイン国際コンクール3 位を獲得し、ケルン音大に当時最年少入学。その後パリ音楽院、桐朋学園ソリストディプロマを経て、バーゼル音楽院修了。 2006 年ウェールズ弦楽四重奏団を結成し、08 年ミュンヘンARD 国際コンクール、11 年大阪国際室内楽コンクールで弦楽四重奏部門各3 位を獲得。 2014 年から8 年間、神奈川フィルハーモニー管弦楽団ソロ・コンサートマスターを務め、現在はソロ、ウェールズ弦楽四重奏団、石田泰尚とのヴァイオリンユニット〝DOS DEL FIDDLES〟等で幅広く活動し、全国のオーケストラに客演コンサートマスターとして多数出演している。

南紫音(ヴァイオリン) Shion Minami (violin)

2005年ロン=ティボー国際コンクール第2位を受賞し、一躍国際的注目を集めた若手実力派。15年には難関で知られるハノーファー国際ヴァイオリン・コンクール第2位を受賞。ほかアルベルト・クルチ国際ヴァイオリン・コンクールにも優勝。これまでにフランス国立管、リール国立管、サンカルロ歌劇場管、ミラノ・スカラ座室内合奏団とも共演。スペイン・ビルバオ響との日本ツアーも好評を博した。20年には、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会を清水和音氏をパートナーに迎えて行い大きな話題を集めた。CDはユニバーサルミュージックより3枚リリース。10年ホテルオークラ賞、11年出光音楽賞、17年北九州市民文化賞受賞。

周防亮介(ヴァイオリン) Ryosuke Suho (violin)

2016 年ヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクール入賞及び審査員特別賞を受賞。その他にも日本音楽コンクールやダヴィッド・オイストラフ国際ヴァイオリンコンクールなど数々のコンクールで優勝や入賞の実績を持つ。2015 年「第25 回出光音楽賞」、2016 年「第25 回青山音楽新人賞」を受賞。NHK 交響楽団など国内の主要オーケストラとの共演をはじめ、パリ管、フランス国立管、フランス放送フィル、シュトゥットガルト室内管、プラハ室内管など国内外のオーケストラとも数多く共演している。これまでに小栗まち絵、大谷康子、原田幸一郎、マキシム・ヴェンゲーロフ、ルノー・カピュソン氏の各氏に師事。使用楽器は宗次コレクションより1678 年製ニコロ・アマティを貸与されている。