1959年ミュンヘンで生まれ、ハノーファー音楽院でヴァイオリン、ピアノ、指揮を学んだ後、セルジュ・チェリビダッケらに学ぶ。ボストン響の奨学金を得てタングルウッド音楽祭に参加し、レナード・バーンスタイン、小澤征爾に学んだ。ヨーロッパの歌劇場での出演を重ね、ザールラント州立劇場(1991-94)、マンハイム国立劇場(1994-2000)の音楽監督を歴任。1993年にウィーン国立歌劇場、1996年に英国ロイヤル・オペラ・ハウス、99年にはメトロポリタン歌劇場にデビューするなど、次々とオペラ指揮者としてのキャリアを築いてきた。リヨン管の音楽監督(2005-11)、ライプツィヒMDR響の首席指揮者(2012年まで)、バスク国立管の首席指揮者(2014-2016)を務めるなど、華やかなキャリアを築いている。2021年からマレーシア・フィルの音楽監督、台湾フィルの芸術顧問、ハーグ・レジデンティ管の首席客演指揮者をつとめ、2022年には台湾フィルの第6代音楽監督に就任した。日本ではN響のほか多くのオーケストラとの共演(新国立劇場含む)やウィーン国立歌劇場などとの来日公演で更に活動の幅を拡げている。
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